急な坂スタジオ
実施期間:2007年6〜11月
担当:岡田寛規、木野史朗、安士正朗(Y-GSA)
監修:三浦丈典(設計助手)
かつて結婚式場であった演劇スタジオの改修計画です。昨年の春に行われた学内コンペで私たちの案が選ばれ、夏休み期間にほぼセルフビルドで施工を行いました。
式場の痕跡が残るエントランス・ラウンジ・カフェ部分に、積み重ねられた84個の木枠。小さな単位を隙間を空けながら積み重ねることによって、かつての痕跡を塗りつぶすことなく、ときに既存の設備とあいまって新たな役割を担います。
各場所での使われ方に応じて棚には様々なものが並び、また棚自体が机、カウンター、ベンチ、ディスプレイへと変形することによって、そこで行われる活動を支えます。
急な坂スタジオに関わる人々が空っぽの長い棚を埋めていくことで、創造の場として育てていければと考えています。
(安士正朗)
コンペ案では十字架型の棚が空間を分節するという提案だったが、運営側との使い勝手の詳細な検討を重ね、また残材を最小限にした効率的な工法を発見するという、新たな課題にも取り組んだ。結果としてよりフレキシブルで細かい工夫に富み、今後も発展可能な空間になったと思っている。設計から工事まで、校外で社会的に学ぶことができたのは大きな財産になるはずだ。
(三浦丈典)
