workshop2

2009年度
総評

田井 幹夫(建築家/アーキテクト・カフェ建築設計事務所代表)

生々しい都市の成長の様子を肌で感じることができた、というのが今回のワークショップでの第一の感想です。すなわち、日本や東京という場にいるとリアリティを見失いがちになる、建築家の役割として都市を考えなければいけない、ということを実感できたと言えます。もっと言えば、我々建築家が今その場で本気で都市に向き合えば、そのように都市は成長していくのだ、ということです。

 

それは、既知の東京や西欧の都市とは全く違った概念が通用するということでもあり、非常に捉えどころがないテーマを突きつけられたとも言えます。それに真正面から向き合うことができたこのワークショップの意義は大きいと思います。この都市に対する困惑が、建築的に回答が出せない苦悩に変わり、進まなくてはという吹っ切りへ、そして最終発表を終えた時の達成感と少しの自省へと、刻々と変わる学生達の表情を、全日程を通して見ることができました。ピュアな眼差しで異国の地で建築と都市について没頭する彼らの姿を見ることは、自身にとっても大きな刺激になりました。この機会を与えてくれたY-GSAと学生達に改めて感謝したいと思います。

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