藤原徹平
スタジオ

Teppei Fujiwara Studio

Post Industry
─産業/都市/建築のこれからの姿を考える

Post Industry: Thinking about the Future of Industry, City, and Architecture

産業の隆盛は都市の成り立ちに深く関わります。道のパターンや都市の構造を分析すると、産業計画がそのまま都市の形を決めていることがしばしばあります。
産業が持つ影響力は強烈で、都市の形のみならず、生活や文化やそこに暮らす人々の精神性までもつくられていきます。
そして、産業は都市もつくりますが、時に都市を激しく破壊します。

人間や地域を尊重する持続可能な産業の在り方を、建築から考えていきたいと思います。

The prosperity of industry is closely related with the formation of a city. Analysis of street patterns and urban fabric of a city shows that industrial planning often directly determines the shape of a city.
The influence of industry is so powerful that it creates not only the shape of the city, but also the lifestyle, culture, and even the spirituality of the people living there.
Industry also builds cities, but at times violently destroys them as well.

We would like to think about the future of sustainable industry that respects people and communities from the perspective of architecture.

2023年度秋学期 プロジェクト紹介

マチを透す産業教育
葛谷 寧鵬 (M1)
「マチを透す産業教育」 ~カワを見出してマチ全体が学び環境となる新しいあたりまえの日常~
神奈川県立工業高校から横浜中央卸売市場までの環境を敷地とします。産業とくらしが途切れた現状は、用途地域に関係なく計画できる工業高校を再考することで繋ぎなおすことができます。工業高校がものづくりの場として都市に展開し、まち全体を学びの環境に変えていきます。同時に既存の衰退産業(今回はスケート靴製造と問屋)と結びついた工業高校が生活のかたわらにあることでいつの間にか学んでいる日常をまちの中に透していきます。滝の川、緑道、公園が線形に用途地域を横断している歩行空間を永いかたちとして見出しました。ウォーカブルな身体性とそれに伴った流動性のあるマチを設計しました。
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大きな工園
研谷 航輝 (M1)

「大きな工園」

近世以前、共同体の暮らし(住)と産業(工)は一致していた。近代に入ると、産業の巨大化・多様化によって「住」と「工」は分離していった。工場建設によって繁栄を遂げた興行都市も相次ぐ工場の閉鎖・縮小によって衰退の一途を辿っている。機能不全化してもクリアランスできない近代の工場を、現代の中で「人」の暮らしと再編し、新たな「工場共同体」のあり方を提案する。

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2023年度秋学期課題 「Post Industry」

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