October 17, 2011 2:49 PM | Category: 課題

2011年後期, 北山スタジオ課題

共同体を生成する建築
北山恒+高橋一平(助手)


建築とは「人間の関係性を作る空間装置」ではないかと思っている。2011年秋の北山スタジオでは、新たな都市の構成要素となる「単位建築」を構想するという課題である。
現在の私たちの都市は「ビル」と呼ばれる塊か「住宅」という粒の2種類のグレインで埋め尽くされている。それに代わる単位(グレイン)を構想するものである。この都市を構成する新しい単位は、専用空間と共用空間と公共空間の混在系であり、専用空間には10世帯または30名くらいの人間が居住を想定し、その生活をサポートする共用空間が設けられ、それは近隣とも接続する。そして、この単位は必ず公共空間をもつ。そんな「単位建築」の開発である。プロジェクトサイトは東京の木造密集エリア(red ring)または横浜の港湾エリア(blue ring)とする。両エリアとも現状は多くの問題を抱えているが、都市再生の切り札になるエリアであると考えている。Red ringは既存のコミュニティが存在し濃密なコンテクストをもつ。Blue ringは工場や倉庫などの産業用地なので計画を検討する場合はタブララサのような存在である。
スタジオのなかでハブラーケンやヘルツベルハー等のオランダ構造主義、C.アレグザンダーのパターンランゲージなど集合形式を構造的に扱った研究、A.ルフェーブルやソジャの社会地理学を勉強してみようと思う。現行の社会制度よって規定されるビルディングタイプを乗り越える「人間の関係性を作る空間装置」という単位建築を発見するという課題である。

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Tokyo Urban Ring, Yokohama Urban Ring


Posted: Ippei Takahashi |

April 20, 2011 10:36 AM | Category: 課題

未来都市のビジョンは描けるか

未来都市のビジョンは描けるか

横浜国立大学では「都市イノベーション(Urban Innovation)」=U.I.という新大学院を4月から立ち上げました。YGSAはこの新大学院の建築都市文化専攻という部署に所属しています。このU.I.のキックオフ・シンポジウムとなる「大学改革シンポジウム」が当初5月に予定されていましたが、震災を受けて11月になりました。その企画として「未来都市のビジョンは描けるか」というタイトルで以下のような内容を提案しています。これはまだINDEXだけですが、これからこの内容を詰めていきます。そしてこの内容は、現在北山スタジオで現在取り組んでいる「共同体を生成する建築」の背景となるものだと考えています。

1920年代のヨーロッパでは、それまであった世界を切断するような新しい建築そして都市が沸き立つように構想されました。それを建築におけるモダニズム運動としますが、第一次世界大戦で破壊され廃墟となった都市風景を見た者が、それまでの枠組み(パラダイム)を乗り越えて未来を構想していたのです。同様に、ほとんどの都市が焼き尽くされた第二次世界大戦後の日本から、メタボリズムという全く新しい建築都市に関する思想が世界に向けて提出されました。メタボリズム=[生成変化する建築そして都市]という概念ですが、破壊された都市の中に身体を入れた者にはその再生を容易にイメージすることができたのではないかと思います。破壊の風景を見た者だけが未来を構想することができるのかもしれません。
東日本大震災による圧倒的な破壊の風景を眼前にして、私たちには20世紀に開発され支配したシステムの見直しが請求されていることが誰にも了解できます。【原子力発電所はいらない】エネルギーシステム、【タワーマンションはいらない】居住システム、【オフィスビルはいらない】働き方のシステム、【自動車はいらない】移動のシステムなど、現代の私たちの生活を規定する枠組みを超えていく、未来の話をしたいと思います。

【原子力発電所はいらない】エネルギーシステム 
・コミュニティ・スマート・グリッド(コジェネとバッテリーのネットワーク)
・多様な自然エネルギーの利用(風力、太陽光、地熱、バイオマス、燃料電池発電)
・省エネルギー環境の構築
【タワーマンションはいらない】居住システム 
・低層で接地性のある居住環境(地域社会の形成)
・多様な用途の混在、身近な生活支援施設(公園、病院、行政サービス)
・コレクティブハウス(拡張する家族のための居住システム)
【オフィスビルはいらない】働き方のシステム 
・小さなオフィスのネットワーク
・機能分化したゾーニングの廃止(コンパクトシティ、混在系都市)
・通勤の不要な生活(職住接近)
【自動車はいらない】移動のシステム 
・歩行者専用地区(トランジットモール、フルモール)
・カーシェアリング
・多様な移動手段(レンタサイクル、パーソナルモビリティ)
【都市はいらない】エコロジーシステム 
・都市農業(エディブル・ランドスケープ)
・身近な自然

Posted: Koh Kitayama |

April 19, 2011 12:32 PM | Category: 課題

2011春スタジオ始まりました。

2011春スタジオ始まりました。設計助手は遠山が担当します。

「共同体を生成する建築-Tokyo Urban Ring2050-」
2011春/北山スタジオPROSPECTUS

2011年春の北山スタジオでは、東京で震災があった場合もっとも危険であるとされている木造密集市街地整備地区のなかに敷地を設定し、「一家族一住宅」によって規定される住宅というビルディングタイプを乗り越える「共同体を生成する建築」というビルディングタイプを発見するという課題とします。
東京の中心部は21世紀に入って複数の巨大再開発が行われ都市風景は大きく変容しました。そして中心部では現在も継続して活発な都市の更新が行われています。東京という都市は世界のなかで都市間競争を行っていますから、その都市機能は資本主義の原理に対応して効率良く作動しなければならないのです。都市の中心部から郊外に向けてシームレスに連なる住宅地はそれとは異なる原理で更新が進んでいます。それは社会様態の変化に伴い変化が起きているのです。

東京の中心部の周縁は直径10~15kmの円環状に広がる高密な住宅地となっています。その中にある木造密集市街地整備地区は2,200haの広大な地域です。もともとは東京のグリーンベルトとして円環状の計画されていた土地が、道路整備されないまま乱開発されて木造2階建ての低層の住宅で埋め尽くされています。この密実に見える住宅地は建蔽率が設けられているために、小さな敷地であっても周囲にニワとは呼べない空地が残され、そこに庭木が植えられ、関東南部の気候帯に適合した住環境を形成しています。
この木造密集市街地のなかに計画地を設定するのですが、そこには、河川を暗渠にした線形空地、また線形に残る崖線緑地があり、それが地区公園のような役割を果たしています。ます。またこのような木造密集市街地は既存の商店街が元気です。この地域にはコミュニティを束ねる線形空地や線形緑地や商店街が「紐(ヒモ)のような形状」をして存在しています。まずはこの「紐(ヒモ)のような形状」を調査し、それをコミュニティコアとするような計画を考えています。

今回の東日本大震災のニュースを見ていますと、被災された方には老人が多いことに気づきます。地方都市は高齢化が急速に進行していることが良くわかります。そのなかで千鶏という孤立した集落の避難所の様子をリポートしていました。なかには家族を亡くされた方もいると思いますが、100人弱の人々が助け合いながら大きな家族のように生活していました。もともとが小さな集落なので共同体がまだ残っていたのだと思います。この様子を見ていますと、小さな住宅に老人夫婦だけであるとか、少人数で生活していた住形式こそが間違いで、このような共同生活の方が実は正しいあり方であったのかもしれないと思いました。95年の阪神大震災の時は、都市部の被災者が大きな体育館の中で多数でいながら孤立化する問題が顕在化していました。自発的な共同の行動様式が生まれないために、避難所ではルール作りが重要であると報告されていました。都市部では共同体はすでに崩壊しています。

これまでは横浜市域をプロジェクトサイトとしていたのですが、計画地を東京としたのは、今年7月中旬と9月末に東京の木造密集市街地を対象とする展覧会を二つ企画していて、この展覧会に参画してもらおうと考えているのです。7月中旬からスタートするオペラシティ・アートギャラリーでの「家族がかわり、住宅がかわり、都市がかわる(Tokyo Metabolizing)」展と、9月末のUIA東京大会に併せて行われる東京ワンダーサイト主催のVisions for the Metropolis展です。(Tokyo Metabolizing)展は昨年、ヴェネチアビエンナーレ国際建築展日本館の帰国展です。Visions for the Metropolis展は首都圏の12大学が出展予定している展覧会です。
スタジオは4つのステージを設けて進行します。ステージ1,2の内容は上記の展覧会で東京の都市状況を展示しようと考えているので、その内容を作ることを求めます。この都市状況の展示に関しては東工大の塚本研究室、筑波大の貝島研究室と協働する予定です。またスタジオの最終講評は6月28日としますが、その後7月14日までオペラシティの展示の現場設営に入っていただく予定です。これに関してはアルバイト代が出せる予定です。

Posted: Yukinobu Toyama |

April 14, 2010 2:01 PM | Category: 課題

2010年春北山スタジオが始まりました

2010年前期北山スタジオが始まりました。
設計助手は、森が担当します。

昨年度で終了する予定の「海都横浜構想2059」に基づいたインナーハーバープロジェクトでしたが、引き続き今年度もスタジオ課題とすることになりました。
昨年急遽された東大の北沢猛教授の意思を継いで「海都横浜構想」を出版物としてまとめることも視野に入れています。
今までの2年間に負けないよう頑張りましょう。


「横浜未来都市構想」
2010春/北山スタジオPROSPECTUS

50年という未来都市構想の設定は、人間の生命スパンを越えないが社会状況の大きな変化は想定できるという時間です。そこでは都市を理念的に捉えることが要求されています。国全体の人口が縮減するなかで、持続可能な社会をどのように設計するのかその回答を求められています。そこでは都市集積は進みコンパクトな都市形成が行われると予測されています。人間の移動、モビリティのむやみな拡大は抑制され、選択肢の多い交通手段が用意されます。都市内は機能の混在が進み、働きながら住まうというライフスタイルがあたりまえとなります。近隣には小規模な公園やギャラリーなどの公共施設があり、カフェやレストラン、マーケットなどの商業施設、クリニックやスポーツジムなどの生活をサポートする施設が混在して存在します。歩いていける生活の圏域にはや快適な空間が様々な形で遍在し、そこで人々は滞留します。そして、この街では人とので出会いが多くなります。なによりも、熱容量の大きい水を抱き込むベイエリアは戸外空間が快適です。心地よい浜風を受け入れる豊かな外部空間を持つ新しい生活ユニットが構想されます。そして、当然のことながら、この都市ではエネルギーの使用レベルを圧倒的に下げるインフラが要求されています。
そんな、未来都市の生活を支えるCOMMUNITY SMART GRIDを開発することを、春スタジオで行います。

Posted: Rie Mori |

January 8, 2010 11:11 PM | Category: 課題

エスキスも残り少なく

年明けて、あと10日あまりで最終講評会です。
中間講評からどれだけジャンプしているか。また、最終講評でいらっしゃるゲストクリティークの方々にどこまで伝わるか。
エスキスは今日も入れてあと2回。熱を帯びたものとなりました。

Posted: 仲 |

December 4, 2009 11:14 PM | Category: 課題

横浜大学コンソーシアムにて中間発表

今年度の北山スタジオは、横浜大学コンソーシアムと連動しています。
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Posted: 仲 |

September 30, 2009 11:02 PM | Category: 課題

2059年横浜未来都市

2009年後期北山スタジオが始まりました。
6月に提出された「海都横浜構想2059」に基づき、具体的な都市と建築の未来像を提示する、という課題です。
前半は、横浜の都市デザインの特徴を研究します。メタボリズムとの関係も踏まえながら、50年前の都市デザインの思想とその果実を検証します。
後半は、具体的なデザインです。未来都市の生活を支える「COMMUNITY SAMRT GRID」の提案をまとめます。
2年間続いたインナーハーバープロジェクトも、今学期で最後の予定です。総集編として、出版物をまとめることも検討します。
がんばっていきましょう。

Posted: 仲 |

May 23, 2009 11:48 AM | Category: 課題

中間講評に向け、準備中

5月15日、スタジオは中間講評に向けて作業中です。

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Posted: Masashi Hino |

April 28, 2009 11:08 PM | Category: 課題

横浜インナーハーバーをクルーズしました

横浜インナーハーバーをクルーズしました。4月22日(金)です。

あいにくの天気でしたが、海からの横浜を見学できました。


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Posted: Masashi Hino |

April 28, 2009 10:53 PM | Category: 課題

2009年北山スタジオが始まりました

2009年北山スタジオが始まりました。

昨年から引き続き、横浜インナーハーバーをサイトしたスタジオです。
50年後の横浜を構想します。

半年間、頑張りましょう。

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Posted: Masashi Hino |

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