
April 28, 2009 10:53 PM | Category: 課題
2009年北山スタジオが始まりました。
昨年から引き続き、横浜インナーハーバーをサイトしたスタジオです。
50年後の横浜を構想します。
半年間、頑張りましょう。
「2059横浜未来都市」
2009春/北山スタジオPROSPECTUS
今年も横浜市からの要請に従って、昨年と同様「2059横浜未来都市」をスタジオ課題とします。
ただし、若干状況が変わっています。それは、本年度が横浜開港150周年にあたり、すでにそのスケジュールが進行している只中であるということです。6月に予定されている開港150年式典では、中田市長から開港200年にむけた未来都市構想が提案されることになっています。この作業も私たちY-GSAは協力していますが、その内容はまだ基本的な未来都市に向けた概念だけにとどめてあります。そこで、このスタジオではこの基本的な概念を実体化するような作業としたいと思っています。そして9月に横浜市が予定している「世界都市会議」(クリエイティブシティ・ヨコハマ/国際会議2009)に何らかのかたちで、スタジオ参加の学生と共に関係をすることを検討しています。
以下は、2008春スタジオのPROSPECTUS
1960年から1970年にかけて、世界では数多くの未来都市構想が提出された。これは20世紀初頭に始まるヨーロッパでのモダニズム運動が人間のスケールに対応するビジョンであったものが、当時、社会の変化の中で資本経済の暴走によって空間や環境を制御することの困難さが分かってきたからである。現実の社会が制御困難であるからこそ、未来社会を設計することによって都市のあるべき姿を構想しようとしていた。
さて、現代はさらなる資本の暴走によって世界は経済的にはグローバル化し等質となっていくように見える。同時に20世紀に高度成長を遂げた地域では、社会は生長のシステムから減衰のシステムにシフトしつつある。現実の世界は、未来都市構想が盛んに提出された50年前にも増して不透明である。だが、当時とは異なり未来都市の構想を描く者はいない。現実の都市は資本の原理に従ってオートマティカルにリプレゼンテーションを繰り返しているだけのようにみえる。
そのなかで、横浜市という都市はナショナルアートパーク構想という提言をもとに、未来都市設計を検討している。2009年に横浜開港150周年を迎えることで様々な都市戦略が提出されている。このような横浜は都市を学ぶ良きフィールドだ。
追記
2008年暮れには世界的な資本主義経済のクラッシュがあり、大きなパラダイムシフトが進行している。この状況を観察すると、これまでの世界とこれからの世界が引きちぎられるような潮目に私たちは居ると考えられる。このスタジオではこのような時代感覚も含めて共に学んでいきたいと思っている。建築とはリアルな社会システムを直截に映し出すメディアでもあるのだから。
Permalink | Posted: Masashi Hino