都市の環境単位

21世紀に入り、都市型社会に移行した社会では都市の減衰が始まっている。世界では都市化が進行している地域も存在し、そこでは急激に都市が拡張している。西ヨーロッパではコンパクトな都市の模索が始まっており、同時に中国では三千万の人口を抱える巨大都市が複数生まれようとしている。
日本は都市が拡張しているアジアにありながら、すでに都市型社会に移行している。その日本の都市の中で、横浜という都市では減衰と拡張という、相反する都市動向を見ることができる。この都市は減衰と拡張という運動をみせながら、次第にどこも同じ平板な空間となっていくようである。
北山スタジオでは、横浜という都市の都心部と郊外の双方をプロジェクト・サイトとする。そこに、場所の帰属感を生む装置として環境単位というハードウエアを計画してみようと考えている。
環境単位とは、建築より大きく、しかし都市ではない。巨大建築ではなく、地域社会という広がりでもない。それは、その場所を経験すると明確な場所のアイデンティティが感じられる何かである。実態としての空間であり、実態のないシステムでもある。そんな環境単位を開発してみよう。

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