
February 8, 2010 2:34 PM | Category: 山本
Y-GSAの院生たちに「地域社会圏データ」をまとめてもらった。
「1住宅=1家族」を前提としたインフラの作り方と、「地域社会圏」を前提としたインフラの作り方とどちらが有利かというデータである。直感的に「地域社会圏」のように一定の人数をまとめた方が経済的には有利だと思う。でもどの程度有利なのかそれをデータとして集めて確認したいと思ったのである。来期はこれをもう少し充実させたい。でも、介護保険の制度や経済的にはどう有利に働くのか、そういうことがよく分からない。できればウイキペディアのような誰でも書き込めるようにすることができるといいんだけどね。
まとめてもらったデータはこれから出版されるINAXの本に掲載されます。
Permalink | Posted: Riken Yamamoto
February 10, 2010 2:15 PM | Category: 山本
「地域社会圏モデル」というタイトルの本がINAX出版から3月に出版される。Y-GSAの山本スタジオのみんなにもがんばってもらって、かなり面白い本になったと思う。
長谷川豪、藤村龍至、中村拓士の三人にそれぞれ都心、郊外、農村で「地域社会圏」モデルを設計してもらった。Y-GSAの課題と同じです。自分たちの作品と比べてみてください。
その三人のプロジェクトに対して伊東豊雄さん、藤森照信さんの批評があって、さらに東浩紀さん、原広司さん、経済学者の金子勝さんにも参加してもらった。三人のプロジェクトは勿論面白いけど、その三人のプロジェクトを巡るそれぞれの批評がさらに面白かった。
このブログも活躍している。今までのブログを、ちょっと手を加えたけど、そのまま収録してもらったのである。これも臨場感があって良かったと思う。ブログに参加してくれた末光さん、仲さんどうもありがとう。
この本の中心は住宅である。今の「1住宅=1家族」というシステムがいつから始まったのか、その秘密が明らかにされている。必読だと思う。
Permalink | Posted: Riken Yamamoto
February 21, 2010 1:24 PM | Category: 山本
このブログ、去年の6月から始めて半年経った。かなりの部分が今度のINAX出版の本、「地域社会圏モデル」に掲載される。それを改めて読んだのだがかなり面白い。2009年に東大で行われた教育シンポジウムの感想文が最初だった。パラメタリック・デザインについて思ったことを書いた。
その文章をひょっとしたら参照したのかも知れないけど、伊東事務所でのインターン・シップの体験を書いた廣岡の文章はとても優れた分析である。一年間の総評にも書いたけれども、廣岡の分析を簡単にぼくが説明すると、アルゴリズムによる形態には、スケールも用途も素材も何もない。そのアルゴリズミック・フォルムにスケールや用途や素材を与えるのはそのアルゴリズミック・フォルムとは関係のないところから連れてこられた、慣習的なフォルムである。例えばドアだとか便器だとか、床だとか窓だとか、そうしたものと一体になることで始めてアルゴリズミック・フォルムが建築になる。ところが、一方でその慣習的なフォルムがアルゴリズミック・フォルムの純粋性を壊すような働き方をしているのではないのか、というのが廣岡の意見である。少なくとも伊東事務所のスタッフたちはそう考えているようだ、ということなのである。廣岡はでも、それは純粋性を壊すのではなくて、その慣習的と思われていたフォルムを見直すチャンスではないかと言う。あるいはアルゴリズミック・フォルムを見直すチャンスなのではないのかと問う。それは非常に正しい。建築について考えるということはそういうことなのである。建築のフォルムについて考えるプロセスで、従来の慣習的なものや、今、自分が考えている新しい建築のその新しさについて考える。その考え方について廣岡はひらめいたのだと思う。ぼくも廣岡と全く同意見である。この話を伊東さんにお会いしたときにしたら、そうなんだ、そこをぼくも考えたいと思っているんだ、ということでした。廣岡、伊東さんからも評価高かったよ。
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